COLUMN子どもがピアノの練習をしない
──親の対応と声のかけ方

リビングでピアノを練習する子どもと、温かく見守る保護者のイラスト

「うちの子、なかなかピアノを練習しなくて……」「練習するようにと伝えるたびに、つい言い合いになってしまう」——平塚市や大磯・二宮・伊勢原・茅ヶ崎にお住まいの保護者の方から、このような切実なご相談をいただきます。

せっかく始めたピアノ。上達してほしいと願う反面、なかなか練習に向かわないお子さまを前に焦りを感じる場面もあるでしょう。しかし、練習が続かない理由の多くは「才能」や「やる気」の問題ではなく、「練習環境」という意外な盲点にある場合があります。

今回は、子どもの心理に基づいた環境づくりのポイントと、効果的なサポートのあり方をご紹介します。

POINT 01

「ピアノの部屋」が練習のハードルになるのはなぜか

「ピアノは静かな部屋で集中して弾くもの」というイメージから、リビングから離れた個室に設置されているご家庭もあるかと思います。しかし、小学生以下のお子さまにとって、家族の気配が感じられない部屋は「寂しい」「怖い」場所になりかねません。

私自身の経験を振り返っても、家族が団らんしている居間のすぐ隣にピアノがありましたが、それでも小学校低学年の頃は、家族の顔が見えないだけで「一人で練習するのは寂しい」と感じていました。

チェックポイント:練習環境を見直してみましょう
  • ピアノがリビングから離れた部屋にありませんか?
  • 練習中、お子さまのそばにいる時間がとりにくい状況ではありませんか?
POINT 02

「リビング設置」が練習のハードルを劇的に下げる

もし可能であれば、ピアノを家族が集まるリビングや、その気配が感じられる場所に設置することをお勧めします。お子さまは、保護者の顔が見える安心感の中でこそ、のびのびと楽器に向き合えます。

わざわざ「練習しに行く」という決意を必要とせず、生活の動線上に楽器がある状態をつくることが、習慣化への近道です。

※ リビングに設置する場合も、楽器の寿命を守るため、水回りから遠ざけ、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所をお選びください。
POINT 03

親ができる最高の練習支援は「聴き手」になること

「練習しなさい」という言葉は、お子さまにとって指示や命令に聞こえてしまいます。それよりも大きな力を持つのが、「あなたのピアノを聴きたいな」という姿勢です。

かつて私が練習を始めると、父がピアノのある部屋まで来て聴いてくれたことがありました。安心して練習に打ち込めただけでなく、「家族に聴いてもらえる嬉しさ」が集中力を高めてくれたのを今でも鮮明に覚えています。

うまく弾けた時だけでなく、つまずいている時も「ここは難しいね、でも今の音は綺麗だったよ」と、プロセスを肯定する声かけをしてあげてください。

ご参考に、日常で使いやすいフレーズをいくつかご紹介します。「今日の曲、聴かせて」(自然に練習を促す)、「昨日より指がなめらかだったよ」(小さな進歩を認める)、「ここの部分、どうやって練習してるの?」(自分で考えさせる)——結果ではなく、プロセスや気づきに目を向けた問いかけが、お子さまの自主性を育てます。

「練習しなさい」ではなく「聴かせてね」——この一言の違いが、お子さまのピアノへの向き合い方を大きく変えることがあります。
POINT 04

「10分でも毎日続ける」が、まとめて練習するより効果的な理由

「今日は10分しか練習できなかった」——そんな日があっても、落ち込む必要はありません。毎日少しでも鍵盤に触れることには、まとめて長時間練習するよりも大切な意味があります。

指の動きや音の感覚は、毎日の短い積み重ねで体に刻まれていきます。週末に1〜2時間まとめて練習するよりも、毎日10分続ける方が、長期的な上達につながりやすいのです。

「完璧にやらなければ意味がない」ではなく、「少しでも毎日続ける」という意識が、ピアノを長く楽しむ秘訣です。

— 講師より

ピアノの習得は、一朝一夕にはいきません。だからこそ、ご家庭での練習時間が「義務感に縛られた孤独な時間」ではなく、「家族との温かなコミュニケーションの時間」であってほしいと願っています。

当教室では、平塚市をはじめ各地域からお越しのお子さまお一人おひとりのペースに合わせながら、楽しく着実に上達できるレッスンをご提供しています。ご入会をご検討の方は、ぜひ一度体験レッスンへお越しください。お子さまの状況をお聞きしながら、最適な進め方をご提案いたします。

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